PCのディスプレイは複数あるよりも1つの方が作業に集中できる
結論
人それぞれ。
背景
むかしWindowsのデスクトップPCで仕事をしていたとき、デュアルディスプレイは当然だと思っていた。
当時の僕にとっては間違いなくデュアルディスプレイの方が生産性は高かった。ディスプレイが1つだとストレスがあった。現場によっては小さなディスプレイだったので尚更だった。
WindowsのノートPCを使っていた時も外付けモニタを用意して作業していたと思う。もう10年近く前なのでうろ覚えだが、この時は開発よりも設計寄りの仕事だった。
それからMacBook Proで仕事するようになると、開発の有無に関わらずデュアルディスプレイを使わなくなっていった。
会議や外出含めて持ち歩くことが多く、その度にケーブルを付け外ししたり、ウィンドウを配置し直すのが面倒に感じ始めた。
MacBookは11インチ(Air)、13インチ(Pro)、15インチ(Pro)を経験してきた。11インチのころは外付けモニタを使っていたかもしれないが、13インチ以上では使わないことが多かった。
外付けモニタを使わない開発スタイルが染み付いたものの、どこかでモヤモヤは消えなかった。
デュアルディスプレイを使った方が開発効率は上がるんじゃないだろうかと。あと単純にカッコいい。
一方でデュアルディスプレイなら必ずしも生産性が上げるわけではない、とも思い始めていた。
デスクトップにしろノートPCにしろ、シングルディスプレイだけでめちゃくちゃ生産性高い人を何人も見てきたからだ。
もちろん支給されていないとかではない。
シングルディスプレイの方が集中できる理由
たまに外付けモニタを試しては「やっぱ違う」と何となく感じていたんだけど、今日ハッキリと理由が分かった。
僕は基本的に各アプリを画面いっぱいに広げて作業する。
ブラウザも、Vimも、IDEも、ターミナルも、Slackも。
Finderとか一時的に使うアプリは例外で、適当な小さいサイズで使う。使ったらすぐに閉じる。
画面いっぱいにしているのは単純な表示領域の問題だけじゃなくて、「今はこの作業をする」と脳のスイッチを切り替えるためだ。
開発に限らず僕は自分を単細胞でマルチタスクが苦手だと思っているので、1つのことに集中するというスタイルが合っている。
むかしデュアルディスプレイを使っていたころはまだ、自分のそういう特性を理解していなかった。
デュアルディスプレイにすると目に飛び込んでくる情報量が増えるわけで、それだけ集中力が低下する。
別にリアルタイムで見る必要もないのにSlackやTwitterの画面を常に表示している必要はない。用事があれば通知は飛んでくるので反応が遅れるわけでもない。
開いているだけでいじらなくても、表示が更新されないようなアプリであっても、そこにあるというだけで意識を持っていかれる。
僕にデュアルディスプレイが向かない大きな理由はこれだと思う。
その上で、単純な操作性にしてもコストが高いと感じる。
シングルディスプレイならキーボード操作だけで切り替えが可能だが、デュアルディスプレイだとキーボード操作に加えて目線の移動が必要になる。これがどうにも落ち着かない。慣れかもしれないが。
あと僕は仮想デスクトップを活用していて、Macなら3本指のスワイプだけで簡単に切り替えられる。
デュアルディスプレイの場合はわざわざカーソルを行き来しないといけない。これも非常に面倒くさい。
仮想デスクトップの利用は、シングルディスプレイに馴染んだ理由の一つとして大きいと思う。
デュアルディスプレイの方が向いていそうな状況
恐らく僕にはしばらく縁がないけど、作業より監視や閲覧がメインになるとデュアル(マルチ)ディスプレイの方がいいと思う。
これらの時は情報量が必要になるし、アプリや画面の切り替えが頻繁に発生しそうなので。
最初に書いたとおり人それぞれだと思うが、自分にとってどうかを言語化できてスッキリした。